創立54年を迎えた「立教観光クラブ」。
在籍する約3000名の会員の中には、新卒入社1年目の若手から、上はビジネスキャリア40年を超える、各社のエグゼクティブや総支配人といった大先輩方もたくさんいらっしゃいます。
若手から見ると雲の上の存在で、ちょっと近づきがたい・・・。そんな声にお応えして大先輩方に、「あんなこと」「こんなこと」を聞いてみました。
Vol.1
株式会社リクルートホールディングス 執行役員
冨塚優(とみづかすぐる)
■Profile
1988年法学部卒
大学時代は、「St. Paul’s Festival実行委員会」所属
昨年ご子息が誕生し、最近は絵本を読んであげたり、朝早起きして遊ぶ時間が何よりの楽しみ。
■Business Career
1988年 (株)リクルートに入社。人材領域に16年間携わる。
営業部長、リクナビ編集長。
2004年 国内旅行カンパニー長。「じゃらん」の責任者となる。
2012年 「じゃらん」「ホットペッパー」を展開する
(株)リクルートライフスタイル代表取締役社長。
2013年 「ゼクシィ」「カーセンサー」を展開する
(株)リクルートマーケティングパートナーズ代表取締役社長。
2015年 (株)リクルートホールディングス 執行役員として、
コーポレートコミュニケーションとリスクマネジメントを担当。
■Interview
Q.「立教観光クラブ」を知ったきっかけを教えてください!
リクルートに入社してずっと、人材領域で営業や商品企画の仕事をしてたんですが、38歳の時に突然「じゃらん」の責任者になることに。国内旅行は好きでよく行ってましたが、業界としては全くの素人。
人材領域時代に仕事でお世話になった、当時就職部長もされていた岡本先生に「困ってます。いろいろ教えてください」と相談に行ったら、「まずは、観光クラブに入りなさい」と誘われたのがきっかけでした。
Q.「立教観光クラブ」、初めて行ってみてどうでしたか?
それはもう大収穫でした。一番ありがたかったのは、岡本先生にご紹介いただいた先輩方との人脈。玉井さん(当時ホテルパシフィック東京のGM、現立教大学観光学部特任教授)や、塩島さん(当時フォーシーズンズホテル椿山荘東京のGM、現ホテルメトロポリタン総支配人)、徳永さん(当時軽井沢プリンスホテルのGM、現プリンスホテル執行役員)、長田さん(現シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルGM)、藤崎さん(現東京ステーションホテルGM)などは、その当時紹介いただき、今でもいいお付き合いをさせていただいてる方々です。
母校というつながりがあるからこそ、普段の仕事の取引では踏み込まないことまでお互いやり取りし、結果いい仕事につながることもたくさんありました。
Q.母校というつながりから、仕事につながるってどういう感じですか?
入口が母校「観光クラブ」の先輩というだけで、快くアポをいただけたり、こちらも最初の心理的なハードルは下がりますよね。もちろんビジネスだから真剣勝負なんですが、距離が近いからこそ踏み込んで話せることもたくさんありました。
逆に、今は相談を受けることの方が増えましたが、やっぱり、普通にアポを取ってくる若手よりは、ちょっと無理してでも時間を作ろうかなとか、自分ができることはなるべくやってあげたいと思いますね。
Q.冨塚さんだったら、どんな相談にのってもらえるんですか?
いろいろとありますよ。新規事業の立ち上げ方とか、収益マネジメント、営業の仕方とか、人と組織のマネジメントとか。あと、キャリアの積み方とか、人生相談とか、恋愛相談ものれます(笑)。
Q.立教大学時代のことを教えてください。
一番時間を注いだのは、「St.Paul’s Festival」の立ち上げですね。今、リクルートホールディングスのCEOである峰岸さんが、一級上の先輩で。彼に誘われたのがきっかけで復活の活動に参加しました。当時立教の学祭は10年くらい中止になっていたのです。学校からはお金が出なかったので、自分たちで資金集めをしなきゃいけなくて、11人のメンバーで結果1000万円を集めました。その時に営業の真髄を初めて学びましたね。
2年目は僕が実行委員長になり引き継いだんですが、2年目はまた大変で。写真は2年目の時の後夜祭で、初代委員長の峰岸さんがサプライズでお祝いに来てくれたところです。この時は感無量でしたね。
▲立教大学時代の懐かしい一枚
Q.仕事で「こんなことやっちゃった」なぶっちゃけ話はありますか?
人材領域の営業時代、とても理不尽な上司がいたんです。もうほとほと嫌気がさしてしまい、「やってられるか」とブチ切れ、営業に行くふりをして、そのまま上野駅へ向かい新幹線に乗って「ガーラ湯沢」へ。携帯の電源も切って、レンタルしたウェアとスキーで終電まで滑りまくりました。帰りの新幹線では日本酒をたらふく飲んで酔っ払ってご機嫌で帰りました。あの時は、ストレスが吹き飛んでかなりすっきりしましたね。
Q.「立教観光クラブ」に行こうか迷っている若手へ一言!
僕が実体験したから自信をもって言いますが、普段は会えない大先輩と気軽にお近づきになれます。若い時は自分が提供できるものがないから遠慮してしまうかもしれませんが、上の世代からすれば若手から話や相談を受けるだけで「今の若手はこんなことを考えてるのか」という勉強になります。
別に具体的なメリットなんて期待してませんから(笑)。気軽にどんどん近づいてきてください!
▲最近の「立教観光クラブ」新年会にて、先輩方と
▲昨年うまれたばかりのご子息とパチリ